会長挨拶
第14回日本周産期メンタルヘルス学会学術集会
会長 佐藤 昌司
(大分県立病院副院長、同総合周産期母子医療センター所長)

第14回日本周産期メンタルヘルス学会を2017年10月28, 29日の両日に大分県医師会館(大分県大分市)で開催させていただくことになりました。日本周産期メンタルヘルス学会は、2003年に日本周産期メンタルヘルス研究会として発足し、その後2014年11月に名称変更とともに学会として改組いたしました。ご存じのように、周産期メンタルヘルスに関する領域は、医療機関を核とした院内リエゾン活動から地域における医療保健福祉領域の活動まで広範囲な側面に亘り、近年では生殖医療の進展とともに多胎妊娠、不妊治療と、さらに出生前診断と妊産婦の精神面との関連など、諸種の新たな課題が生じてきています。さらに、大きな社会問題となっている妊産婦の自殺、児への虐待、育児放棄などの解決に向けて、日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会ではここ数年、周産期領域における ‘こころのケア’ の問題を身体的合併症と同等、あるいはそれ以上の喫緊の課題として取り組んでおり、本領域はまさに女性のライフサイクルにおける中心的位置づけとなってきています。このような背景のもと、本学術集会では、‘あたり前のことながら本領域の基本的テーマ’ として、『こころも、視る。』を掲げさせていただき、本テーマのもとで当学会の特質ともいうべき多職種連携、精神面支援に必要なスクリーニング法と確定診断法、地域の特性を鑑みたサポート体制の在り方といった医学的視点ならびに医療・行政面を捉えたプログラムを立案中です。また、この趣旨に沿って、本分野の specialist として活躍なさっていらっしゃる座長・演者の先生方に御発表・御討論をお願いすべく鋭意準備中です。

少し涼しくなった、秋の大分別府の地でおいしいお魚などをお楽しみいただき、のんびりと一風呂浴びながら、しかし学会では熱いディスカッションを持っていただければ幸いです。至らぬ点も多々あるかと存じますが、どうか会員の皆様はもちろんのこと、ぜひコメディカルの方々にもお声をかけていただき、多数のご参加を賜れば幸いです。心よりお待ち申し上げます。

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